あ…

朝、車で仕事に行く妻を駅まで送り家に戻った所で

家の鍵を持っていない事に気がついた。

思い返すと家を出る時は妻が施錠したのでした。

自分の家に入れないというのはえらい絶望感で

本当に自分に腹が立ち、

家に無視されたような気分で何だか他人の

家のように思えてくる。

こんなもんただの壁である。

幸い携帯は持っていたので、妻に電話をし

会社の前まで鍵を受け取りに行き、家に入れたのは

2時間半程してからでした。

みじめな気分になったのでもう2度としない。

枚方美術館

家の近所にある施設で気になってはいたのですが、

車のビュンビュン通る国道1号線沿いのとても美術館があるとは

思えない場所にあり、しかも同じ建物の1階にはエロいDVDが

山ほど売っているであろう店が照明をギラギラさせているので、

本当に美術館なのだろうか…探偵ナイトスクープで言う「パラダイス」的な

施設ではなかろうか…とおそるおそるでしたが行ってみました。

端から見ると真っ昼間からエロDVDを買いに行くおっさんに

見えただろう。

DVD屋を通り過ぎるともう一つ入り口があり

そこが美術館の入り口で、何だか薄暗いなあと思いながら

扉を開けると年配の女性が2人おられた。

私に気づいた女性が「なにか?」と尋ねて来たので、

少しビックリして思わず「ここは…美術館ですか?」と

質問で返してしまった。

それでどうやら客のようだと気づいてもらえたらしく、

「すぐ準備します」と仰って、上階へ登って行った。

空調や照明を整えに行ってくれたようである。

入場料500円を支払い上階へ登ると、

ロダンやブールデル、マイヨールのブロンズ像、ガレのランプ

それに洛中洛外図、そのほか可愛らしい郷土人形等が、

展示されていた。個人的には能面を象った帯留めの展示があり非常に

見事でかっこ良く感動しました。

失礼な言い草ですが「ちゃんとした美術館だ…」

と驚いてしまいました。

取りあえず客が自分のみだったので、絵や人形についての説明を

丁寧にしてくださって、美術館を堪能できました。

美しい展示品を見ながら、この真下にはエロいDVDが

沢山あるのだなと思うと、不思議な気分になった。






※追記:現在建物は閉鎖・解体されています。