ネコ

取引先へ向かう途中に小さな居酒屋があり、
その木の引き戸にネコが無言でぶら下がっていた。
こんなに真っすぐになるものかと感心していたら、
ガラス越しからその姿が見えたのか、料理の仕込み中と思われる
大将がカウンター越しに、そのままでは手が届かないので、
持っている包丁を戸の木枠に突き刺して戸を開けてやっていた。
ネコはそのままスライドした。
img943.jpg