大阪では「これいくらで買ったと思う?」等と聞く場合、
殆ど安物自慢なのですが、こういう質問ははっきり言って面倒くさい。
だいぶ高めの値段をわざわざ答えてやらねばならないからだ。
思った値段をそのまま答えると、相手は複雑な顔をしたり、
「空気読めよ」と言いたげな顔をする。面倒くさい。
先週彼女に早めのクリスマスプレゼントをもらったので、
昨日は彼女のプレゼントを阪急百貨店に一緒に買いにいく。
4階か5階か忘れたが、名だたるブランドが集結しているフロアが
あって、そのフロアは完全に冷やかしの為に見物した。
「へえ、このブランドはTシャツなんかもあるのか」等と感心しながら
好奇心で値札を見ると6万円だった。胸元にビーズで刺繍をしているTシャツ
でしたが、自分なら一桁少なくても「高い」と即座に手を引っ込める値段です。
こんなのを買う人が世の中にいるんだろうなあ。
ここまでくると嫉妬さえ許されない感じです。
そのような異次元の空間をさまよった後、プレゼントを買って
おいしいご飯を食べて帰った。
友人に「これいくらで買ったと思う?」とTシャツを見せられたら、
自分は高く見積もって「7千円くらい?」と返事すると思うが、
「6万円したんだ」と言われたら、たぶん頭から信じないか、
何故買ったのかを問い詰めそうです。
全くの同感です。
先日いとこのプー太郎22歳が、7万円のどう見てもジャージにしかみえない、テロテロ白ズボンを自慢してきました。
「アホか」と感想を述べましたが、翌日、ジャージにしか見えないものだから、母親である叔母が勝手に洗濯機で回してしまって、つんつるてんに縮んだそうです。ふふ。
ブランド料とはいえ、何がどう違うんでしょうね。
買っている人に聞くと、素材や縫製などのランクが全然違う、着心地と耐久性の差は雲泥だと言います。
でも、ある程度のものなら、ノンブランドでも十分よいものがありますし、衣服なんか流行があるんだから、ねえ⋯、です。
最近、ブランド志向のセレブに対してリュクスなる、職人さんへのオーダーメイド志向が広まっているそうです。
一生物というなら、ブランド物を買うより、オリジナルのいいものをぐっと安く手に入れる方がいいと思います。
7万のズボンですか…。異次元の世界です。
素材や着心地が幾ら雲泥の差と言われてもやはり
手を出そうという気にもなりません。
今日は何でも鑑定団を見ていたら、2億円のピカソの絵が出ていました。
イラストレーターの自分がこんなことを言うのはどうかと思いますが、しょーもない落書きに見えました。鑑定人の方は、時代背景がどうの生き生きと描かれている云々言っていましたが、どう見ても自分には2億円もするとは思えません。ピカソの実績やデッサン等の基礎的な実力は超一流というのはある程度知ってますが、その絵に関しては芸術的な価値ではなく殆ど「ピカソ」というブランドの値段じゃないのかと勘ぐってしまいました。
でもあの絵に2億円の価値を見いだす人はいるわけなので、
物の価値観は人や分野によって全くさまざまです。
再びカキコします。
ピカソは私も分かりません。
どうして一流の画家・書家たちは、基礎を極めてしまうと崩しにかかるのでしょうか。
ということは実にリアルに迫る浦崎さんも、そのうち崩しに入るのでしょうか(笑)。
ピカソだからいいなあでなくて、この絵いいなあで買いたいものです。
ピカソでなかったら買わないなら、その絵には価値を認めていないことです。
人にとってあれはもう絵ではなくなっているんでしょうね。
自分は絵は崩したくないなあと思っています。
そういう絵はゲージュツな人に任せます。
あり得ないでしょうが、自分の絵が超高値で売れたら、
「変わった人だなあ」と内心で思いつつ嬉々として売ると思います。
同感です(笑)